製品の安全を保証するSGマークとは?対象製品や取得方法を紹介

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私たちが何気なく使っている日用品は、使い方を間違えれば事故やケガにつながるものが数多くあります。私たちが製品を安全に使うためには、正しい使用方法を理解するとともに、安全基準を満たした製品を選ぶ必要があります。

今回ご紹介するSGマークは、製品の安全性を保証する指標の1つです。製品選びにおける重要なチェックポイントでもあります。この記事ではSGマークの概要と対象製品、取得方法などをご紹介していきます。

SGマークについて詳しく知りたい方や、SGマークの取得を検討されている方はぜひご覧ください。

安全基準を満たした製品にのみ表示されるSG(SafeGoods)マーク

SGマークは、一般社団法人製品安全協会が認定しているマークで、Safe Goods(安全な製品)の略称です。協会が定めた認定基準に適合した製品のみが付けられるマークです。

SGマーク
一般財団法人 製品安全協会

私たちが普段何気なく使用している製品も、状況や使い方によって事故が発生する可能性を孕んでいます。SGマークは製品の構造や材質、使用方法などのさまざまな側面から、安全基準を満たしているかどうかを確かめるものです。

SGマーク制度では製品の安全確保に必要な物理的性能および化学的性能が定められています。たとえば製品の外観や構造、寸法や素材の特性などに問題がないか、材料に有害な物質が使われていないかどうかを確かめます。

SGマークの表示に法的な義務はありませんが、販売店や学校、自治体などによってはSGマーク付き製品を購入条件にしている場合もあります。SGマークは製品選びの指標の1つになっています。

なお、SGマークが表示されている製品は、対人賠償保険が付与されています。万が一製品に欠陥があり、それが原因で人身事故が発生した場合、欠陥と人身損害に因果関係が認められれば協会が被害者に損害賠償を行うことになっています。被害者1人あたりの賠償額の最高限度額は1億円で、それだけ製品の安全を保証できるということです。

また、本体に記述しなければならない内容や、取扱説明書の記載内容まで細かく決められており、こうした多くの条件によって安全管理が徹底されているのです。 

SGマークの主な対象商品

SGマークの対象製品は非常に広範囲です。特に乳幼児用品や福祉用品、台所用品など身体に危害を加える恐れがある製品が対象になります。製品によって抱えているリスクは異なりますので、起こりうるさまざまな危険を想定して安全性を確かめる必要があります。今回ご紹介する対象製品はあくまで一部に過ぎませんので、詳細は製品安全協会または検査会社にお問い合わせください。

1.乳幼児用品

SGマーク対象品目 乳幼児製品
・乳幼児用ベッド
・乳幼児用いす
・乳幼児用移動防止さく
・乳幼児用テーブル取付け式座席

たとえばベビーベッドは赤ちゃんの落下防止のため、しっかりとした高さ・幅があることが重要です。また、乗り越えにくい構造になっているか、各部の強度などが規定されています。ベビーカーや遊具などの場合は使用時や収納時に身体を挟みにくい構造になっているかも重要です。

2.台所用品

SGマーク対象品目 台所用品
・フライパン

・家庭用の圧力なべ
・クッキングヒータ用調理器具
・保温ボトル

高熱になるものや強い圧力がかかるものは危険が潜んでいます。耐圧強度や熱による変化の度合い、本体や取っ手の構造、安定性、耐久性などが規定されています。 水筒の場合は耐衝撃性や振動による水漏れ性能が定められています。

3.福祉用具

SGマーク対象品目 福祉用具
・シルバーカー

・ポータブルトイレ
・入浴用いす
・棒状つえ

車椅子や手押し車など、高齢者や障害をお持ちの方の生活を支える製品についてはさまざまな規定があります。安定性や強度、すべりにくさなどをチェックしていきます。 

4.家庭用品

SGマーク対象品目 家庭用品
・郵便受箱
・住宅用アルミニウム合金製はしご
・住宅用金属製脚立
・家庭用アイロン台

はしごや脚立は各部の強度や足をかける部分の幅や高さなどが定められています。郵便受箱であれば手や指を挟みにくい構造であるか、水漏れしないかなどが確かめられます。 

5.スポーツ用品

SGマーク対象品目 スポーツ用品
・サッカーゴール
・ヘルメット
・ゴルフクラブ
・バドミントンラケット

スポーツ用品やレジャー用品は多くが対象になります。たとえばヘルメットは衝撃吸収性、サッカーゴールはクロスバーやネットの装着具の強度や安定性が求められます。製品の素材や利用目的によって求められる強度は異なります。 

6.フィットネス用品

SGマーク対象品目 フィットネス用品
・家庭用自転車エルゴメータ
・家庭用トレッドミル
・筋力トレーニング器具
・ぶら下がり器具

可動部のすき間やフレームの強度など、用途に合わせた安定性が求められます。エルゴメータやトレッドミルなどの電気で動く器具については電気的な機能にも規定があります。 

7.その他

SGマーク対象品目 その他
・店舗用ショッピングカート
・ライター
・綿棒
・自転車

ショッピングカートはフレームの耐荷重性、耐衝撃性、指を挟みにくい構造であるかなどがポイントです。綿棒は綿の接着強度や軸の強度、ホルムアルデヒドなどの有害物質がないかが確かめられます。

・・・このように、SGマークの対象製品は非常に広範囲に及びます。今回ご紹介した製品以外にも対象製品がありますので、詳細は協会のSG基準品目一覧をご覧ください。

一般財団法人製品安全協会 

SGマークの取得方法


SGマークを表示するにはSG基準に適合している必要があります。品目ごとに定められている認証手続に従って申請を行います。

認証方式は「工場等登録・型式確認」方式と「ロット認証」方式の2種類です。

工場等登録・型式確認方式

1.工場等登録申請
2.工場審査
3.合格
4.工場等の登録(必要に応じて証明書の取得)
5.型式確認申請
6.型式確認(審査)
7.合格
8.型式確認証の発行
9.表示交付
10.SGラベルの交付
11.製品にSGマークの表示

「工場等登録・型式確認」方式は、製造する工場の審査と製品の審査を実施します。工場審査と製品試験に合格した場合、SGマークを表示できるようになります。SGマークの表示には品質の維持も重要であり、対象品目ごとに更新期間が設けられています。定期的に検査を行う必要があり、更新を受けなければ失効します。

ロット認証方式

1.ロット認証申請(必要に応じて証明書の発行)
2.ロット検査
3.合格
4.SGラベルの交付
5.製品にSGマークの表示

「ロット認証」方式は、すでに完成した製品がある場合にSG表示したい製品群(ロット)から抜き取り検査を実施し認証する方法です。「工場等登録・型式確認」方式に比べてシンプルで、比較的短時間で完了します。製造するものだけでなく、輸入や販売を行う製品についても実施できます。 

詳しい流れや審査方法については対象品目によって異なります。いずれの方式でも実施するためには「申請書」が必要になりますので、協会のホームページから申請書をダウンロードしてお問い合わせください。

製品の安全性を示す様々なマーク

今回ご紹介したSGマークの他にも、製品の安全性を示すマークがあります。よく似た名前のマークが多いため混同しがちです。別の記事で詳しくご紹介しておりますので合わせてご確認ください。

STマーク

Safety Toy(安全な玩具)の略称で、おもちゃの安全基準に関するマークです。日本で売られているおもちゃのほとんどがSTマーク制度の安全基準を満たしたものです。SGマークと同様に、万が一事故が起こった際の賠償責任補償が付いています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

PSCマーク

Product Safety(製品安全)Consumer(消費者)の略称です。消費者の生命または身体に危害を加える恐れがある製品10品目が対象です。PSCマークは国による安全規制であり、PSCマークのない製品は販売できません。ベビーベッドやヘルメットなどはPSCマークとSGマークがどちらも表示されていることがあります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

PSEマーク

Product Safety(製品安全)Electrical Appliances & Materials(消費者)の略。電気用品安全法に定められた義務を履行した電気用品に表示されるマークです。国が指定した457品目の電気用品が対象です。PSCマークと同様、PSEマークの付いていない製品は日本国内で販売できません。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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